お子様を切らずに
治してあげたいご家族へ

膀胱尿管逆流症の極低侵襲治療法です

Deflux®注入療法

監修:吉澤 穣治

膀胱尿管逆流症専門外来(VUR外来)のご案内

 膀胱尿管逆流症の治療法は、2010年以前は抗生物質の内服治療と膀胱を切開する手術方法の2種類のみでした。2010年に膀胱鏡を用いてDeflux®を注入するという第3の治療法が保険診療でおこなうことができるようになり、多くの子どもたちが極低侵襲の治療法で膀胱尿管逆流症を克服することができています。
 このホームページではこの治療法について詳しく解説しますので、膀胱尿管逆流症と診断された方は、是非、当院の膀胱尿管逆流症専門外来(VUR外来)にご相談ください。

はじめに

 膀胱尿管逆流症の根本的な治療法としては、以前はおなかを切る手術がおこなわれてきました。これをもっと簡単に治療することができないかという研究がおこなわれました。そして、膀胱内の尿管の開口部分にコラーゲンやシリコンを注入することで膀胱尿管逆流症を治療する方法が考えだされました。その後に注入する物質の開発がすすみ、スウェーデンのQ-med社がDeflux®という注入材料を開発しました。その後Deflux®は欧州をはじめ、米国のFDAでも承認され、世界中で膀胱尿管逆流症の治療に用いられ、これまでに10万人を超える子どもたちが治療されてきました。
 このホームページはDeflux®を開発したスウェーデンのQmed社とその販売を行っている米国のOceana社、日本での販売を行っているMCメディカル社、注入針の製造販売会社である株式会社八光の協力のもとで作成しています。